展示作家の石原靖夫先生による3日間のワークショップです。
『絵画術の書』 をひもときながら、当時の技法を学びます。
テキストを読み、手順を確認します。
フラ・アンジェリコの『礼拝の天使』を模写します。
絵を描く板にはあらかじめ石膏下地が施されています。
金箔貼りのポイントを確認します。
金箔を貼るところは、赤ボーロを塗っておきます。
中世風に、先生の所作を観察して学びます。
乾くのを待つ間に、下地石膏の塗り方を学びます。
薄く、均一に、10回ほど塗り重ねます。
石膏下地づくりの板には膠液があらかじめ塗られています。
2層目の金箔貼り、補修をていねいに進めます。
乾いてきたら、金箔をメノウ棒で磨きます。力加減がポイント。
2日目は、金箔の装飾作業を進めます。
背景が磨けたら、刻印で飾りをつけていきます。
円光は、メノウ棒のコンパスで描きます。
彩色のための準備として、彩色部分に前膠をしておきます。
卵黄メディウムを作ります。
肌には緑土を予め塗っておきます。
3日目は彩色作業。顔料をスタッフが準備します。
先生と、使用する顔料を確認します。
卵黄メディウムを準備します。
原画をよく見て、中間色から彩色します。
石膏下地づくりも並行して進めます。
ミッショーネ技法をデモンストレーション。羽根や衣類の金襴模様に使います。
3日間の成果をみんなで見ました。
古典技法で描く卵黄テンペラ画、じっくり取り組めたでしょうか。
展覧会は終了しましたが、5月11日に補講を開催しました。
じっくり取り組んで作品を完成させましょう。
刻印、彩色、ミッショーネによる装飾を、それぞれのペースで、仕上げていきます。
黙々と作業中。
前回塗りおえた下地石膏の削り方も教わります。
ミッショーネを使って、衣装の金襴模様をつくります。
余分な金箔をはらって、仕上げます。
最後に仕上がった作品を見ます。
古典技法への旅も続けてくださいね。
参加者のみなさんと記念撮影。おつかれさまでした。