デザインキャンププラス、初日は休館中の美術館で開催します。
クリアトーレウイズプラスと一緒に、近代椅子の第一号、曲木による《トーネット》の秘密を探ります。
監修の島崎信先生は椅子研究の第一人者、ご自宅から参加です。
ワークショップ担当、建築家の石田潤先生。一緒に楽しく学びます。
まずは参加者に、それぞれの思い入れのある椅子をお話ししてもらいました。
いろいろな椅子がありますね。
ブナの木を曲げて成型した《トーネット》、よく見ると基本は同じです。
街の中でも、注意すると、トーネットの曲木の椅子は、意外と良く見かけますね。
用意した椅子を触ってみたり、座ってみたり、よーく観察します。
トーネットの椅子の特徴、曲木の工法に挑戦してみます。
丸い木の棒を、ぬれタオルで包み、ラップで包み、ホイルで包みます。
アイロンで熱をかけて、蒸していきます。
その間に、曲げたいかたちの型枠を作ります。
熱して柔らかくなった棒を、型枠に留めていきます。
木の熱をゆっくり冷まします。
その間に、島崎先生にトーネットの歴史や技術についてお話をうかがいます。
冷めたら、ホイルやラップ、タオルを外してみます。おお、曲がってる!
完全に乾くまで、型枠に再度留めておきます。
2日目は、プラス株式会社ファニチャーカンパニーのオフィスで行いました。
完全に乾いた木の棒を、型枠から外します。
続いて、1873年発行のカタログポスターで、トーネットの特徴を探します。
今日も、島崎先生はご自宅から参加です。
トーネットの広報戦略を中心に、島崎先生にお話を伺います。
展示されたさまざまなトーネットの椅子を、触ってみたり、座ってみたり。
クリアトーレウイズプラスのショールームに並ぶ、現在のトーネットの椅子も見せてもらいました。
トーネットの究極の曲木椅子「エンドレスチェア」(1867年・パリ万博出品)づくりに挑戦します。
構造をよく観察した後、1/10スケールを、好きな色のワイヤーで再現します。
実は2本の線材で構成されています。
参加者それぞれの椅子を、島崎先生にも見ていただきました。
手を動かした経験を通して、トーネットの魅力を島崎先生と再確認しました。
ミニチュアを作ってみると、トーネットの曲木の技術がよく分かりますね。