3日間で、金箔を使ったミニアチュールを羊皮紙に描きます。
中世の装飾写本を模写します。
講師はテンペラ画家の石原靖夫先生。
羊皮紙を切ってパネル張りします。
ベニヤ板にていねいに張って支持体にします。
模写する絵を選びます。
トレーシングペーパーに描き写します。
練習用と本番と、2枚の支持体に転写します。
金箔を貼る場所を確認しておきます。
金箔を貼る箇所に、アシーゾを塗ります。
ペンライトを使って確認しながら、均一に盛り上げるように塗ります。
気泡が入らないように注意して塗ってください。
アシーゾを塗り終わりました。
乾いたら、表面を平坦にして滑らかにします。
小刀やメノウ棒を使って、ていねいに仕上げます。
滑らかでないと、金箔が密着しません。
磨き終わったら、金箔を置きます。一回り大きく金箔を切り出しておきます。
湿った息を吹きかけて、アシーゾに湿り気を与えます。
アシーゾが湿っているうちに、金箔を置きます。
手際よく作業を進めます。
はみ出した箔は、折り返していきます。
密着していることを確認して、メノウ棒で磨きをかけます。
金箔がきれいに置かれているか、確認しましょう。
金箔が磨けたら、彩色作業に入ります。卵黄で顔料を溶く、テンペラ技法を使います。
金箔と羊皮紙の境目には、イカ墨からつくった顔料・セピアで縁取りをします。
もとの絵を見て、中間色から塗り始めます。
中間色の上に、シャドウとハイライトを塗り重ねていきます。
中世の写字室のように、静かに作業は進みます。
ハイライトを描くと、ぐっと装飾的になります。
完成に近づきました。
仕上がった作品をみんなで見ましょう。
拡大してディテールもじっくり見ましょう。
3日間で楽しく描けたでしょうか。