3回目は、絵が描かれるものについて考えます。
絵具だけではなく、基底材も絵画の重要な要素です。
木や布、紙や壁など、いろいろなものに絵は描かれてきました。
三吉ウエマツの上田社長から、日本画の基底材についてのお話をうかがいます。
日本画で多く使われるのは、絹や紙です。
支持体に、目どめ材(どうさ)を塗り、下地をつくります。
丁字下地という特殊な技法もあります。
「西」の基底材としてよく使うキャンバスについて学びます。
フナオカキャンバスを製造している日本画材工業株式会社の船岡社長から、キャンバスの基本についてうかがいます。
亜麻布や綿布などの布に、目止めをして、さまざまな下地を塗ります。
今日は、膠を塗っておいた亜麻布に、何種類かの下地を塗り、それに彩色してみます。
キャンバスに三種類の下地をつくり、同じ顔料を4種類のメディウムで溶き、彩色してみました。
下地によって、はじいたり、発色が変わったりします。
基底材と、絵具の選び方はとても重要です。
基底材の選び方は、絵画の耐久性に大きく影響します。